日本経済にやさしい上手な節電

わたしは9年ほど電力会社向けの火力発電プラントの営業をしていたので、知ったかぶりでちょっと解説させていただきます。

電力需要は1日の中で大きく変動します。

実は電力需要は1日の中で需要が多い時間帯と少ない時間帯で大きな変動があります。

上記のグラフを見ていただくとわかるのですが、日中と夜間では電気の需要に大きな差がありますよね。(3/22 追記: 蒸気のグラフは夏季のものと予想されます。最新のものは東電のウェブサイトで。)

この需要のカーブは季節によっても大きく変動し、夏と冬にはピークが大きくなり、春や秋はやや穏やかになる傾向があります。(ピークの時間帯もシフトします。3月現在は夕方にピーク。)

一方で電気は売り切れが許されず保存もできないため、ピークに合わせて発電設備は用意されており、年間平均の稼働率は60%前後で、夏季ピークは90%以上の稼働率となります。

計画停電と需給バランス

東京電力の発表では計画停電は6:20〜22:00までとなっています。

この時間帯をグラフで見てみましょう。

グラフに計画停電時間を合わせてみるとわかるのですが、計画停電の時間帯は日中のピークに合わせていますよね。

つまり、それ以外の時間帯、23時頃から6時頃までは電力需要に対して発電能力にやや余裕があることが予想されます。

昼間使ってた電気をなるべく夜にまわしましょう!

というわけで、停電があるからといって日中にあわてて携帯電話等の充電を行うことは逆効果になる可能性があります。

一方でみなさんが以下のように心がければ少し早く計画停電を終了させることも可能だと思います。

  • 携帯電話やノートパソコンの充電はなるべく日中には行わないで23時以降にしましょう。
  • 電池で動くものはなるべくエネループなどの充電式のものを使用するようにして、同じく深夜に充電するようにこころがけましょう。
  • お金がある人は、エコキュートやエコアイス、エネファームを買いましょう。
  • 日中のエアコンはなるべく我慢しましょう。

あと、もうひとつ大事なこと。

夜間の電力の供給能力には多少余裕があります。(現実に夜間には停電の予定はありません。)

ですから、飲食店のネオンやイベント会場をみて「けしからん」とかそう考えないでください。経済活動を阻害するほどの自粛ムードはかえって復興を遅らせる原因になります。

節電はもちろん重要ですが使い方を工夫すれば、世界でもっともエコな経済大国になれるのです。

参考

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%9B%BB%E5%8A%9B

http://www.fepc.or.jp/present/jigyou/japan/index.html

http://www.fepc.or.jp/present/jigyou/juyou/index.html

http://www.enecho.meti.go.jp/topics/hakusho/2010energyhtml/

補足

報道では発電能力3,000万kwに対して需要が4,000万kwとされましたが、この4,000万kwはピークの需要がそれだけあると予測しているという意味だと思います。

1日のトータルという意味ではありません。

ちなみに東電の総発電能力は6,000万kw/h以上あります。(あくまでも地震前のトータルで定期点検中のものも含まれます。)

最後におわび

グラフは電気事業連合会の著作権を侵害してます。。。すいません。